(2018年12月16日発行)毎月随時発行(記事、論文等の引用は太文字)URL:http://marugame-kodomo-nihongo.net/merumaga.html
◆吉川英治さんのトーク(フィリピン人と交流)
と き 12月9日(日) 12:00~13:30
ところ 城乾コミュニティセンター2階大会議室
参加者 フィリピン人14名、ボランティア6名
○フィリピンの貧困とそこで生きるボクサーへの支援と交流を描く監督映画「Rumble in the Jungle」で始まったEijiの講演は、参加者にいろいろな気付きを与えた。努力すれば夢はかならず叶う、世の中の間違い、不正を真正面から指摘してはばからない生き方にフィリピン人も共感の声が上がる。
◆(論壇時評)外国人との共存 ずさんで不透明な壁が阻む 小熊11/29 朝日
この国は、何を守りたいのだろう。「単一民族国家」を守りたがっているとは思えない。むしろ守りたがっているのは、「ずさん」で「不透明」な状態そのものかもしれない。ルールが不明確で、密室で決定でき、不服申し立てを許さず、責任が問われない。この状態は、上に立つ者にとっては、面倒が少ないだろう。だがルールの明確化と透明化は、外国人との共存に不可欠だ。「明確に書かれていなくても忖度しなさい」という姿勢は、異文化の人には通用しない。
◆外国人実習生、労災死4年で30人 雇用者平均超す比率 12/4(火) 朝日
外国人技能実習生で労災による死亡と認定された人が、2014年度から17年度までの4年間で計30人いたことが厚生労働省のまとめで分かった。労災死する比率は日本の雇用者全体の比率を大きく上回っており、安全教育を十分しないまま建設や食品製造など事故が起こりやすい職場で働かせている受け入れ企業が多数ある可能性がある。
◆新たな在留資格(続報 国会の論議から)12/5 朝日
外国人の人権をどう守るかの質問に入管局長は生活支援の総合的対応策を年内に取りまとめると回答。・外国人労働者が妊娠を理由に解雇された場合、就労能力がなくなったとして強制退去になるのかの質問に、同局長はそのような無効な解雇で入管法上の不利益は受けないと回答。・特定技能1号の外国人同士の間に生まれた子の身分は?の質問に、同局長は人道的見地から家族帯同を認めると回答。
◆外国人実習生、3年で69人死亡6人は自殺 12/6(木) 毎日
低賃金や長時間労働が問題になっている外国人技能実習生について、2015~17年の3年間に69人が死亡していたことがわかった。うち12人が実習中の事故によるもので、6人が自殺し、殺害された人も4人いた。〈立憲民主党の長妻昭・政調会長の話〉「死亡事案だけが初めて明らかになったが、死亡の背景や責任の所在は明らかになっていない。今回の新制度は技能実習制度を土台にしている。現状把握が著しく不十分だ」と指摘している。
◆年金一時金、増額を検討12/8(土) 16:57共同通信
日本に居住し、公的年金に加入している外国人が10年の受給資格期間を満たさずに出国する場合に支払われる「脱退一時金」について、来年以降、支払い時に算定する期間の上限を現在の3年から5年へ延長する案で議論する方針。
3年以上10年未満滞在する外国人は一時金が増えることになる。
◆新在留資格、8カ国で日本語試験 12/11 共同通信
政府が新たな「特定技能1号」の在留資格を得るのに必要な日本語試験を、まずベトナムなど8カ国で実施する方針を固めた。
8カ国のうちベトナム、中国、フィリピン、インドネシア、タイ、ミャンマー、カンボジアの7カ国は決まり、残る1カ国を調整中。
◆政府の外国人共生策 12/14(金) 朝日
共生策は、新在留資格「特定技能」で新たに来日する人だけでなく、急増している留学生や技能実習生を含め、全ての外国人が安心して暮らすための環境をつくるのが狙い。その中で一つの焦点になるのが、日本語学校の存在だ。
日本語教育の充実は共生策の大きな柱だが、現在の日本語学校は開校時に年間授業数などの基準がチェックされるだけで、運営状況を管理する所管庁が実質的にない。水準を向上させるため、共生策では全ての日本語学校に、在籍する留学生の日本語能力試験の合格実績など、達成度がわかる指標の公表を義務づける。実績が乏しければ、新設される出入国在留管理庁が調査に入る。
外国人の住宅確保をめぐっては、連帯保証人がいないために賃貸契約を断られるケースが多いことを踏まえ、国に登録した民間会社が保証人の代わりとなる「住宅セーフティネット制度」の利用を促す。このほか、全国約100カ所に設置する予定の生活相談窓口や運転免許の学科試験、ハローワークなどで多言語に対応できるようにする。
◆編集後記
今月22日(土)のひろばではイブの2日前だが、クリスマス会を予定。昨年のクリスマス会も吉川英治さんが来てくれたが、今年も参加予定だ。多文化都市
の成功例カナダのバンクーバー在住。子どもたちに生き方の多様性など、きっと素敵な話が聞けそうだ。興味ある方は、10時までに城乾コミセン2F小会議室に。
■編集・発行 香川まるがめ子どもにほんごひろば事務局 文責:安藤
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