メルマガ第85号(R2.1.5)

(2020年1月5日発行)毎月随時発行(記事、論文等の引用は太文字)
   URL:http://marugame-kodomo-nihongo.net/merumaga.html
◆今号のトピックス
 【夜間中学はいま】四国に公立を 高知の挑戦 2019.5.18 産経
 少し古い記事だが、注目すべきその内容に目がとまった。高知県では来年春に公立の夜間中学校の開校を目指しているという。四国で初という。徳島県でも高知県に続き開校を決めていると聞く。じゃあ、香川県はどうなのか。どうやら、今年の補正予算に夜間中学の調査費が計上されたらしい。香川県での夜間中学の開校の必要性をはがきでアンケート調査しようとしている。移住時に学齢超過で日本の中学校に通えなかったとか、本国に帰国したため日本の中学校を卒業できなかった子どもたちのために、夜間中学校はぜひ必要である。そして、卒業後は、高校入試に挑戦してほしい。
※(記事)戦争や貧困などで中学校に通えなかった人に、義務教育の機会を確保しようと設置された夜間中学。四国4県には公立の夜間中学が1校もない。
 夜間中学をめぐっては、文部科学省が教育機会確保法に基づき、各都道府県に少なくとも1校以上設置するよう促している。現状、9都府県に33校あるものの、四国には1校もない。
◆外国人との共生考える 「偏見なくし向き合いたい」 宇多津・香川短大 
毎日 2019年12月26日
 外国出身の住民との共生について考えるワークショップが25日、宇多津町の香川短期大であった。生活介護福祉専攻で学ぶ2年生約20人が参加し、共生の実現に向けたアイデアを出し合った。 
※香川短期大学の田村先生の依頼を受け、学生22名の前で、「外国人住民とどう向き合い、どう共に暮らしていくか」についてお話をさせていただいた。60分の私の話のあと、4つに分かれ、「外国人とどう地域を創っていくか」のテーマにグループディスカッションも行われた。交流などのイベントをするにしても、常に外国人個人の目線で、参加しやすい方法を考えることが必要であること、また挨拶などの声かけからでも住民としての意識を持ってもらうなどの意見が出された。
●一緒に考えませんか!「外国人生徒の高校進学の壁」
外国出身者に高校進学の壁 「負の連鎖」断ち切るには 毎日2019年12月29日
香川県内の教育現場でも外国にルーツを持つ子供が増えている中、高いハードルになっているのが高校進学だ。日本語が母語ではない子供にとって授業で使われる学習言語の理解は容易ではなく、希望する高校に入れなかったり、そもそも進学自体を諦めたりする場合も少なくない。現場からは、進学しやすくするための制度づくりや支援体制の拡充を求める声が上がる。
※記事によると、「生徒の中からは希望する公立校に自己推薦や一般入試で入学したケースもある。ただ、ごく少数にとどまり、大半は金銭的負担の大きい私立校か進学自体を断念した。」とある。また、「県教委によると、県内で入学枠は現時点では導入されていない。ただ、入試については発達障害のある生徒らがルビふりなどの特別な対応を申請できる制度があり、外国出身者も活用することができるという。」
※ルビふりなどの特別な対応が可能とは初めて聞く話である。そうなら、どういう場合に特別な対応が可能なのか、その基準を示してほしいと思うのだか。
〇特別の入学枠:特定の高校に外国人生徒を対象とした入学人数枠をさす。
〇特別な対応:時間延長、漢字にルビ、辞書持ち込み、教科減などをさす。
〇全国の状況:特定の高校で、入学枠と対応 両方に該当(茨城・東京・神奈川・福井・山梨・岐阜・三重・大阪・広島・熊本・鹿児島・大阪市・広島市)
〇入学枠と対応の滞日年数(制限なし:11自治体 その他の自治体は2~9年)
※四国4県では、徳島県が特別の対応有(各校と教委が協議の上、決定する。)
◆編集後記
 おめでとうございます。本年もメルマガのご愛読よろしくお願いします。
 ひろばへの参加状況は、
 〇平成31年4月6日~令和元年12月28日まで 計36回開講
 〇延べ参加児童生徒数 281名(1回当たり7.8名) 実参加児童生徒数23名
 (中学生3 小学生20 ペルー11 フィリピン5 中国5 米国2)
 〇延べボランティア数 238名(1回当たり6.6名)実ボランティア数37名 
  うち大学生24名
※初めて、延べ参加児童生徒数が延べボランティア数を上回る結果に。ボンティアの参加促進とさらなる確保が必要である。
■編集・発行 香川まるがめ子どもにほんごひろば事務局 文責:安藤 
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