新着2 外国人住民と共生考える集会(6.21四国新聞掲載)

外国人と「共生」考える 丸亀 住民同士で意見交換
日本での苦労話紹介も
2016/06/21 【四国新聞】


 年々増えている外国人を理解し、共に生きる社会を考える座談会が19日、香川県丸亀市幸町の丸亀カトリック教会で開かれた。県内在住の外国人から苦労話などを聞いた上で、言葉などの壁を乗り越え、互いに打ち解け合うにはどうすればいいかなどを話し合った。
 在留外国人の滞在長期化に伴い、同市内でも外国人住民が増加しており、子どもの生活や進路などに不安を抱えている外国人も多い。そこで、支援団体などでつくる実行委が座談会を企画し、「今を生きる子ども・若者への平和メッセージII〜外国の子どもたちを通して地域のつながりを考える〜」と題して実施した。
外国人約20人を含む市民ら約50人が参加し、日本の永住権を持つインドネシア人の山本イーサンさん(26)、ペルー人のマルノ・イルダさん(43)、ブラジル人の久保ミルテスさん(47)が経験談などを発表。来日当時、事故に遭っても会社にうまく説明できなかったことや、外見から外国人と思ってもらえず、話し掛けてくる人と会話が成立せずにばかにされたこともある悔しい思いなどを説明した。
日本人のマナー、日本の治安の良さ、医療や教育制度などを素晴らしいと評価する半面、「仲良くなっても家に入れてくれない」「正直に意見を言ったら相手を傷つけてしまった」と文化の違いも口にした。
発表に耳を傾けていた住民からは「親子がもっと日本語で会話するようにすれば、親の日本語が上達し、地域とのコミュニケーションが深まるのでは」などの提案があった。実行委は「互いの文化を理解するだけでなく、一緒に話をしながら地域をつくっていくことが必要」として、今後も意見交換の場を設けることを決めた。

 上 座談会(左から進行役・松田さん、インドネシア イーサンさん、

 ペルー イルダさん、ブラジル ミルテスさん)

 中 意見交換会(コーディネータ NPO中間組織支援センター 丸山さん)

 下 交流茶話会