メルマガ第92号

 (2020年8月9日発行)毎月随時発行(記事、論文等の引用は太文字)
   URL:http://marugame-kodomo-nihongo.net/merumaga.html
◆再開以後のひろばの参加状況
 7月11日の再開以降5回開催、子どもたちの参加人数は、7/11は7名、7/18は8名、7/25は7名、8/1は12名、8/8は9名と常に7名以上となっています。2時間のひろばの後半はボランティアのアイデアを生かした内容(七夕の話と飾りのお絵かき、新聞折り込みチラシから見える日本語、絵本の読み聞かせ、暑中見舞いのハガキ作成など)を行っています。ボランティアの声:ハガキを小学校に送ったところ、校長や担任の先生たちから“暑中見舞い”のお返事を頂きました。子どもたちも私たちボランティアも、大喜びでした。
◆外国籍の子の就学支援策、文科省が通知「学齢簿」に記載/高校入試で配慮
                      2020/7/27  朝日デジタル
 文部科学省は、日本に住む外国籍の子どもたちの就学支援に関する指針をまとめた。義務教育年齢の子の名前や住所を記載する「学齢簿」に外国籍の子を載せることや、高校進学のための進路指導や入試での配慮を求めた。
指針では、外国籍の子について、「共生社会の一員として今後の日本を形成する存在であることを前提に」就学機会の提供を推進することが必要だと明記した。その上で自治体に対し、学齢簿に外国籍の子も載せることや、公立小中学校への就学案内に回答がない家庭については、保護者に連絡を取って就学を勧めることを求めた。
■文部科学省が地方自治体に求めた、外国籍の子どもへの主な支援策
 ・外国籍の子も含めた学齢簿の作成にあたって、住民基本台帳などを担当す
  る首長部局や外国人を支援するNPOなどと連携する。
 ・就学案内に回答がない家庭については、個別に保護者に連絡を取って就学
  を勧める。
 ・幼稚園などに就園できるよう取り組む。
 ・十分な受け入れ態勢が整備されている校区外の学校への入学を認める。
 ・日本語能力に応じて本来の学年より下の学年への入学を認める。
 ・母国または日本で義務教育を修了しないまま学齢期を過ぎた外国人は、市
  町村教委の判断で公立中で受け入れる。
 ・夜間中学を設置している自治体では夜間中学への入学について案内する。
 ・高校への進学を促すため、中学校では進路指導に取り組む。
 ・高校入試では外国人生徒が対象の特別定員枠の設定などの取り組みを進め
  る。https://www.asahi.com/articles/ASN7X5PXTN77UTIL040.html
◆編集後記
 このたび、なんでこのコロナ禍のこの時期に、このプロジェクトをするのかとのご意見もおそらくあるのを承知で、以下の「まるがめふくしまハウス(仮称)」の取り組みを行います。
丸亀市の福島町(うどん「太助」の南交差点南西角)の一軒の古民家を拠点に、地元の自治会と協力しながら、丸亀市に住む外国人と地元住民とが一緒になっていろいろな活動を日常的に実施します。外国の子どもたちの放課後の学習支援、地元自治会主催で外国人住民との交流サロン、外国の料理を出す、外国の商品を販売する、外国語講座や日本語講座、生活相談などなどなんでも企画します。焦らず、欲張らず、少しずつ進めていけたらいいなあと思っています。
 福島町は、丸亀市内では外国人が集住している町(人口に占める比率が10%以上)の一つです。市内に暮らす外国人住民の生活は、職場や家族、親族・同じ母国の友人など狭い人間関係に限られることが多く、必要な生活情報へのアクセスも難しく、地域においても日本人とつながる場も機会も十分でなく、このため地域のコミュニティ活動にも無関心で、自治会にも加入しておらず、日本人社会とは交わらない互いにいわば平行的な社会で生きています。
 そんな中、子をもつ外国人の親たちは、日本語が十分話せないことで、子どもとのコミュニケーションが図れず、いずれは母国に帰る気持ちが強い親の影響で、子どもたちは勉学意識の低下を招くことも多く、高校への進学を断念することで非正規雇用化しつつ、結果として日本で長く住むことになっています。日本でのキャリアを積むこともできず、将来の日本での生活を見通すことも難しく、さりとて、母国での居場所もない状況に陥ることが懸念されます。外国人住民が地域と結びつき、地域としっかり根付いた生活のもと、日本での生活に確信をもって、子育てや暮らしを維持する。そのことにより、その子どもたちも安心して勉学に励み、高校を卒業し、日本での雇用の場でキャリアアップも図られ、日本での明るい将来の見通しを持って生きていける、そんな未来を描き、これらを支援する活動を実施します。皆さんのご支援、ご協力をお願します。
■編集・発行 香川まるがめ子どもにほんごひろば事務局 文責:安藤 
〒761-2407 丸亀市綾歌町富熊5034-14 TEL:080-3921-9414


 

 

 

 

 

 

 

 


E-mail: qzp10324@gmail.com