平成28年度香川まるがめ子どもにほんごひろば総会

平成28年度 香川まるがめ子どもにほんごひろば 総会 開催

と き 平成28年4月30日(土)9:30~11:00

ところ 丸亀市城乾コミュニティセンター2階大会議室  

 9:30 開 会 

     議長の選出     

 議 事第1号議案 規約の改正

 第2号議案  役員の選任

 第3号議案  事業報告

 第4号議案  収支決算報告

 第5号議案  事業計画

 第6号議案  収支予算 10:00  

 意見交換会「小・中学校派遣の日本語学習支援者に聞く」  

・外国籍の派遣の方 ・日本語サークル「わ」の会会員 ・香川まるがめ子どもにほんごひろば会

11:00  閉 会 (記念撮影) 総会終了後 ポルトガル料理店「MU」に移動(丸亀市津森町815-14  Tel.0877-85-5685)


意見交換会「小・中学校派遣の日本語学習支援者に聞く」の概要
スピーカーとして、中国籍の派遣の方、日本語サークル「わ」の会会員2名、「たにこ」会員、香川まるがめ子どもにほんごひろば会員の5名がスピーカーとなり、学校現場の実情、子どもたちの事情などを中心に、ひろば会員との意見交換を行った。
前もって、5名のスピーカーから、それぞれの活動状況をお聞きした内容を模造紙に表にして張り出し、それを参加者が見ながら、お互いに理解できるように議論を進めた。
5名の学校派遣支援者の活動概要は、4市2町の小中学校に派遣、国籍は、中国、フィリピン、ペルー、パキスタン、ネパールの5か国の19名の小中学生。取り出し4、入り込み2、放課後指導2、国際教室1の比率で指導を行っている。
まず、スピーカーから、子どもたちとの学習方法、その内容が話された。以下は個別の発言内容。
○低学年は、取り出し、高学年は主に放課後別室で行っている。
○日本語ゼロの低学年には、学校での学習用語をどうやって入れていくかが問題。
○子ども、親、担任、校長、支援者の間で共有する情報として「交換日誌」を利用。子どもとの1対1の交換ノートをつくり、担任のコメントをもらっている。そして、小学校から中学校にあがるとき、この交換ノートをもっていってもらっている。
○子どもとは、馴染んでもらうことが長くできなく、困った。
○中学生には作文力(漢字、文章力)強化のためノート(日誌)を利用。
○日本語を学習することに興味が薄い子どもには、その子が剣道部に入っていることから、「日本語を学ぶことは剣道の防御、母語は剣、英語などの他の言語を学ぶことは、コテなどの多様な技」と教えている。(議論の内容)
○日本語ゼロの子どもには母語の通訳の重要度は高い。子どもの悩みを直接受け取れる役割が必要。
○担任は、外国籍の子どもとのコミュニケーションがとれず困っており、私が入ることで助かっている。
○我々支援者の役目は先生から子どもへの情報伝達の手伝い(先生への助力)ではなく、あくまでも子どもに対する日本語理解への助力である。
○初期指導では、母語での指導が効果的な時もあるが、できるだけ早期に日本語での指導を行うべき。そのタイミングが重要。言語対応ができない子どもの場合、最初の1か月に何をするのかは非常に重要。そのためには、市町教委に、コーディネータする人が必ず必要である。
○外国の方の支援者は、日本の学校文化があまりわからず、担任がこの授業で何をしようとしているのか、何をわかってもらおうとしているのかを理解したうえで、子どもに母語で伝えることが必要だが、それは非常に難しいのではないか。
○母国を離れ、日本で学習するに際し、どういう助けがいるのか。ストレスも高く、つらい時期を乗り越える力をもてるよう、信頼関係を築き、手助けしたい。○県、市町教委、アイパルからの依頼がないと、学校にはいけない。気になる子どもがいるのに、依頼がこない。○学校での支援者への対応に差がある。ホワイトボードに支援者の来校を他の先生に知らせる学校もある。
○子ども個々の個性もある。ニーズの汲み上げが大切。(まとめ)○支援者は、子どものバックグラウンドを事前に教えてもらうことが少なく、支援する中で、徐々に理解し、子どもの個性もあり、互いの信頼関係を築くのに苦労している様子がよくわかった。
○母語支援者と日本語支援者は、相互に補完すべきだが、予算の関係から、そうできているところは少ない。
○校長、教頭、担任とのコミュニケーションが大切だが、支援者だけの努力では難しい。

○支援する時間も少なく、この限られた時間の中で、いったい何ができるのか、悩みも多い。

○高校進学のことを考えると、もっと幅広い議論の中で、問題を解決していくことが求められる。

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