(2019年11月6日発行)毎月随時発行(記事、論文等の引用は太文字)
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◆まるがめ子どもにほんごひろば200回開講
2012年7月に第1回のひろばが開講してから、2019年10月で200回を数えた。
この間、参加した児童生徒数は延べ1,144名、参加したボランティア数は延べ1,324名。1回当たり参加児童生徒は5.7名、1回当たりボランティア数は6.6名。なんとかマンツーマンの学習支援体制がとれたことはとても良かった。
◆技能実習生、失踪したら賠償金 日本の監理団体が裏契約 朝日 10月8日
外国人の技能実習制度をめぐり、受け入れを担う日本側の監理団体がベトナムの送り出し機関との間で、実習生が失踪したら賠償金を支払わせるなどの裏契約を交わしていたことが法務省関係者への取材でわかった。出入国在留管理庁と厚生労働省は、不適切な報酬の受け取りを禁じる技能実習適正化法に違反したとして、千葉、埼玉両県の二つの監理団体の運営許可を近く取り消す。
入管庁は、賠償金などの原資は実習生が応募する際に送り出し機関に支払う費用に上乗せされる仕組みだったとみている。監理団体は9月末時点で全国に2,700ある。今回の不正は実習生の入国前に発覚したが、同庁はこうした不正が横行している可能性があるとみて調査する。同庁によると、2018年に失踪した実習生は9,052人で、12年と比べ約4.5倍増えた。国別ではベトナム人が全体の半数以上を占めて最も多く、中国、カンボジアと続く。
◆県介護福祉士会・県社会福祉士会合同研修会が丸亀市飯山総合福祉センターで開かれ、ひろばの安藤が講演 19日
講演は、「さまざまな生活課題を抱える外国人住民とどう向き合い、どう福祉的支援につなげるか」(1)どう向き合うのか ①なぜ支援するのか ②外国人とは、生活課題は (2)どう支援するのか ①相談対応事例 ②どう支援をつなげるか (3)共にどう暮らす ①地域とどうつながるか ②社会的資源との関わり これらの内容について話す。
講演のあと、ペルー人女性2人とのトークがあった。2人からは、家族をペルーに残し来日した事情、当初は日本人から差別的言動があったこと、学校での子どもへのいじめ、労働環境の厳しさなどが話され、好評価だったと感想。
◆「言葉の壁」超え方伝授 外国出身の子供に日本語教室200回 毎日 31日
香川県丸亀市の城乾コミュニティセンターで開かれている小中学生向けの日本語教室「まるがめ子どもにほんごひろば」が、2012年の開講から200回を迎えた。ボランティアによる運営に支えられ、異国の地で生きる子供たちの居場所となってきた。節目を記念した今月26日の教室には来春県内で就職することが決まっている外国出身の男性2人が特別参加し、言葉の壁に直面しながらも道を切り開いていった経験を“後輩”たちに伝えた。
26日の教室では、事務局長の安藤州一さん(70)が親交のあるパキスタン出身のセイエッド・サルマン・ラザさん(19)=綾川町=と、フィリピン出身の荒井カーロさん(22)=高松市=に依頼し、子供たちに経験を伝えてもらうミニ講演会が開かれた。
セイエッドさんは父の仕事の関係で12歳の時に来日。だが中学では日本語が分からず、授業の理解に苦しんだ。それでも辛抱強く学校に通い続けたことで、「先生たちも『助けてあげよう』となってくれた」。卒業後は私立高校に進学。そこで自動車整備士になる目標を見つけ、さらに専門学校へ進んだ。来春からは念願の自動車会社で働く。「諦めなければ絶対に道は開ける」
荒井さんも12歳の時に来日。言葉の理解が不十分なため、2学年下の小学4年に編入したという。中学を経て、高校は定時制を選択。卒業後はセイエッドさんと同じ自動車整備士を目指し、専門学校に進んだ。就職先も既に決まっている。「今は夢がなくても、学校に通っていれば見つかる」と進学の大切さを伝えた。
外国にルーツを持つ子供たちは、言葉の壁や身近にロールモデルが少ないことから将来の展望を具体的に描きにくいという課題がある。安藤さんは「子供たちが日本での生活に希望を持てるようなきっかけ作りをしていきたい」と話す。今後も日本語教育を柱にした支援を続けていく考えだ。
●一緒に考えませんか!
「自治会で多文化共生を考えることはそんなに難しいことなのか?」
「私たちの自治会で外国人とどう向き合っていくべきか」を聞いたところ、「外国人とはあんまり問題は起きてはいないので、考える必要はない。」「自治会にはひとり暮らしの高齢者の問題など他にすべき課題がある。」「自治会ではなく、市当局がやるべきことである。」「外国人は今はあまり多くないので、多くなってから考えたらいい。」などの意見が出されたそうです。読者の皆さん、これをどう思いますか。
◆編集後記
11月24日(日)12:00~「吉川英治さんとの交流会」さらに、12月8日(日)15:00~外国人住民との生活懇談会を ともに、丸亀市城乾コミュニティセンターで開きます。どうぞ、ご参加ください。
■編集・発行 香川まるがめ子どもにほんごひろば事務局 文責:安藤
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