また、このプロジェクトは、コロナ禍の中、感染予防対策を徹底したうえで、国連サミットでの持続可能な開発目標である「SDGs」としても取り組みます。
※SDGsは丸亀市策定の「第2期丸亀市未来を築く総合戦略」でも取り組むべき課題として位置づけられています。
一年間の活動報告
香川まるがめ子どもにほんごひろばは、2023年10月から2024年9月の間、「赤い羽根ポスト・コロナ(新型感染症)社会に向けた福祉活動応援キャンペーン外国にルーツがある人々への支援活動応援助成」を受けて活動をしてまいりました。助成団体である中央共同募金会をはじめ、当団体に寄付してくださった方々に御礼申しあげます。以下に1年間の活動の概要報告をさせていただきます。
① 学習支援活動
(城乾コミュニティセンター・丸亀ふくしま♡みんなdeわが家 以下わが家)
毎週土曜日午前中に丸亀市城乾コミュニティセンターで外国ルーツの小学生の学習支援を行ったほか、丸亀市福島町の当団体交流施設「わが家」で毎週月・木曜日の放課後、小学生の学習を支援しました。
② 食支援活動
(食事の提供 わが家)
子ども食堂を開設し、学ぶことと食を一体的に取り組むことで、子どもたちへの安定した生活を支援しました。
③ 居場所支援活動
(地域住民との交流を図るための各種イベントの開催、生活相談ほか:わが家)
普段会社以外に関わることの無い日本人との交流を通して、日本人の価値観、考え方などを知る機会となりました。
④ 外国ルーツの若者のグループ化とその運営
自らの将来のキャリア形成に意欲のある外国ルーツの若者をわが家活動のメンバーらによる企業でのコミュニケーションスキル、日本語スキルアップ、地域社会での自治活動、外国人としての法令遵守、在留資格情報、介護情報、自主グループの設立、わが家活動の企画、運営、ちらし翻訳などを研修しました。
⑤ 外国ルーツ住民生活ニーズ調査
丸亀市在住の定住型外国人住民の生活実態を知り、課題を見つけるため、主にペルー、フィリピン、中国の家庭へのアンケート調査を実施しました。
(アンケート調査表配布:360枚、回収数:90枚、回収率:25%)
⑥ 共生シンポジウム開催
アンケート調査をもとに、外国人住民を含む関係者43名が一堂に集い、パネラーからの話題提供、グループに別れての意見交換を行いました。
地域で暮らす外国人住民が増える中、外国人という一括りで議論するのではなく、外国人個々人でもそれぞれが違っていることに気づき、また日本人もそれぞれが違っています。対立項的な関係ではなく、多様性を広げる中で豊かな関係性が築けるのではないか、同じ地平で話し合う場づくりが必要なことを確認したシンポジウムでした。
⑦ 日本語教室、英語教室、キャリア講座、ICT教室活動
(外国人若者向け)
ペルー人中学生らへの初期日本語指導、ペルーやフィリピン家族の生活日本語指導を行いました。
外国ルーツの中高校生、大学生にキャリアアップを図ってもらおうと、英語、パソコンの教室を開講しました。