メルマガ 第89号(R2.5.4)

(2020年5月4日発行)毎月随時発行(記事、論文等の引用は太文字)
   URL:http://marugame-kodomo-nihongo.net/merumaga.html
◆丸亀市へのひろば2019年度の実績報告中、ボランティアから寄せられた感想
〇今年度は小学校の低学年の参加児童が多く、学習に集中できない児童や他の児童の学習の進行に支障を与える児童などにより、ボランティアとしては、全体の統率が難しい場面がままありました。今後、ボランティアとしての適切な対応が求められると感じました。
〇同じ小学校の児童であり、日々顔見知りであっても、他国の外国につながる児童との交流はあまり積極的でないと感じることがあり、児童間の交流に配意する必要を感じました。
〇ボランティアは出来る限り子どもの学習をアシストしていますが、子どもの側は、その準備ができていません。子どもの学習意欲を向上させ、学習効果を上げるには文科省の指導要領に沿った指導とテクニックと指導経験も必要です。時間も短いです。ボランティアに出来ることは、準備の出来ない子に、ひろばで主要科目の学年別プリントをコピーして、課題をあたえることです。また、「こどもひろば」は外国をルーツとする子どもたちの居場所と考えます。
〇毎週土曜日になれば勤めに出るように城乾コミュニティへ子どもたちに会うために行くのが日課でした。外国にルーツがある子どもたちですが、全く日本の子どもたちと同じで、少し日本語に乏しいところが彼らです。宿題を私たちボランティアと一緒にするうち、とても仲良くなり、絆が生まれていたと思います。可愛くて仕方がありません。近い将来、彼らが高校に行き、自分の将来の目標を持ち進んで貰いたいと私たちは願っております。
〇私たちの取り組みは、大海の一滴にさえ匹敵しないかもしれない。しかし、大人に対する確かな信頼とそこから生まれる未来への彼らの希望を私は信じています。小さな関わりであっても、そこに目を向け情熱を持って接しています。彼らは、来るべき日本社会の大切な資源であり宝だからです。
〇外国にルーツを持つこどもたちも、そうでないこどもたちも、学校外の地元の大人に求めているものは同じだと理解する機会でした。日本語を教える場ではなく、学童保育を無償で提供していると感じることもありました。
◆新型コロナウィルス対策の10万円給付金を日々の生活に苦しむ外国人留学生へ寄附を!!(提案)
 新型コロナウィルスの影響で、アルバイト先がなくなったり、職が無くなったりする中、母国には帰れず、学費、家賃が払えないなど、県内の外国人留学生の生活が厳しい状況にあり、今後、さらに悪化することが予想されます。
 政府は国民一律10万円の給付を決定し、早ければ5月中に支給される予定です。このような中、この給付金の一部でも、社会的に弱い立場にいる人々に届けたいと思う方も少なからずいらっしゃるものと思います。しかしながら、支援を呼びかける団体が仮にあったとして、そこに寄付したとしても、そういった方々に直接届くことは難しく、事務費、人件費を含め何らかの支援費用一般に使われるのが現状です。
 そこで、私は、県内の外国人支援者などがこの給付金の一部を外国人留学生にピンポイントで届けられる仕組みづくりができないものかと考えています。
 ただ、基金を造成するには手間と時間がかかりますし、さりとて、民間団体が寄付受入団体になると、贈与税などが多額にかかり、寄付金を有効に活用できません。しかし、大学などの公的機関はすでに基金を持っているところも多いと思います。
 このようなことから、外国人留学生の支援団体などが中心になり、広く県民が県内大学、専門学校の基金に寄付し、基金事務局から直接届けるよう、呼びかけてもらえないかと考えています。あるいは、県内の呼びかけ団体と支援団体などが連携して呼びかけるなどができないものかと思っています。ご意見ください。
(参考)香川大学の緊急学生支援金制度https://www.kagawa-u.ac.jp/24967/
    穴吹学園 留学生支援米 https://anabuki-japanese.hatenadiary.org/entry/2020/05/03/142134?fbclid=IwAR1cnmSxzIkgoub2TLHORL3znROgKi8pskE8Y9iQpaKG3feGGDhyiuNiutk 〇コロナの影響「アルバイト収入減」4割 大学生協連調査(朝日 5/3)
◆丸亀市子ども・子育て支援事業計画に外国人児童生徒支援
第2期丸亀市こども未来計画(令和 2 年度~6 年度)の中で、「外国人児童生徒等への学習等の支援」が明記されました。素晴らしいことです。
「第2期丸亀市こども未来計画(抜粋)
子どもひかり計画 基本理念
すべての子どもが希望をもって明るく育つまち
分野ごとの方針と施策
1 教育の支援
⑤特に配慮を要する子ども(児童養護施設等の子ども・外国人児童生徒等)への学習等の支援」
◆月曜~木曜に開校している無償のオンラインスクール4月27日スタート!
コロナウィルスの影響で学校の授業ができない間、少しでも学習の一番大事な部分をお家に届けるために作った、臨時インターネットスクールです。
授業は毎日 10:00~10:45(算数) 11:00~11:45(国語)
の2コマをライブ配信しています。
https://www.risu-japan.com/online-school/?fbclid=IwAR1S_Itp7yjLUWyX319tK9UN6WqVeevuxQuofy-dYKZWyRUL1r2rsfs4Dqg
◆編集後記
 コロナウィルス対応の毎日。家にいても、何かできることはないものかと友人にメール。会話の中で、外国人留学生支援が浮かんだ。留学生支援者などに電話。そんな中、県内をカバーする留学生支援団体をチャンネルにして、国民一律10万円給付金を活用できないものかと考え、関係者にメールした。手ごたえあり。この考えは、支援者個々人を尊重しつつ、社会的に弱い立場にある方々への支援を呼びかけることにつながるものと思っている。率直なご意見を!!
■編集・発行 香川まるがめ子どもにほんごひろば事務局 文責:安藤 
〒761-2407 丸亀市綾歌町富熊5034-14 TEL:080-3921-9414
E-mail: qzp10324@gmail.com

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