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「まるがめにほんごひろば」メールマガジン
~外国にルーツをもつ子どもたちとその保護者の学習支援等に向けて~
通算第31号(2016年6月30日発行)毎月1回月末及び随時発行予定
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◆目次◆
【1】今号のトピック
◆6月19日(日)開催の「今を生きる子ども・若者への平和メッセージⅡ
~外国の子どもたちを通して、地域のつながりを考える~ 実施報告
【2】研修会・講演会・論文情報
◆移住連ワークショップ2016 in 徳島 に参加しました。
【3】新聞記事・行政機関の記者発表記事・その他情報提供
◆外国人対応、20県で未整備 国の労働トラブル相談(日本経済新聞6.24)
◆英国で移民に嫌がらせ急増 EU離脱派勝利 社会分断に懸念(東京新聞 6.28)
【4】自由書き込み欄
【5】編集後記
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【1】今号のトピック
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◆6月19日(日)開催の「今を生きる子ども・若者への平和メッセージⅡ
~外国の子どもたちを通して、地域のつながりを考える~ 実施報告
以下は、6月21日付四国新聞で掲載された記事です。香川まるがめ子どもにほんごひろばも実行委員会メンバーとして参画。会員も4名が参加しました。
「外国人と「共生」考える 丸亀 住民同士で意見交換日本での苦労話紹介も
年々増えている外国人を理解し、共に生きる社会を考える座談会が19日、香川県丸亀市幸町の丸亀カトリック教会で開かれた。県内在住の外国人から苦労話などを聞いた上で、言葉などの壁を乗り越え、互いに打ち解け合うにはどうすればいいかなどを話し合った。 在留外国人の滞在長期化に伴い、同市内でも外国人住民が増加しており、子どもの生活や進路などに不安を抱えている外国人も多い。そこで、支援団体などでつくる実行委が座談会を企画し、「今を生きる子ども・若者への平和メッセージII〜外国の子どもたちを通して地域のつながりを考える〜」と題して実施した。 外国人約20人を含む市民ら約50人が参加し、日本の永住権を持つインドネシア人の山本イーサンさん(26)、ペルー人のマルノ・イルダさん(43)、ブラジル人の久保ミルテスさん(47)が経験談などを発表。来日当時、事故に遭っても会社にうまく説明できなかったことや、外見から外国人と思ってもらえず、話し掛けてくる人と会話が成立せずにばかにされたこともある悔しい思いなどを説明した。 日本人のマナー、日本の治安の良さ、医療や教育制度などを素晴らしいと評価する半面、「仲良くなっても家に入れてくれない」「正直に意見を言ったら相手を傷つけてしまった」と文化の違いも口にした。 発表に耳を傾けていた住民からは「親子がもっと日本語で会話するようにすれば、親の日本語が上達し、地域とのコミュニケーションが深まるのでは」などの提案があった。実行委は「互いの文化を理解するだけでなく、一緒に話をしながら地域をつくっていくことが必要」として、今後も意見交換の場を設けることを決めた。」http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/locality/article.aspx?id=20160621000272
※○会場となった丸亀カトリック教会神父の開会あいさつでは、丸亀城大手門から堀添い西に設置されている石碑「伊予竹に 土佐紙はりて 阿波(あお)ぐれば、讃岐うちわで 四国(しごく)涼しい」を例に引き、中国人やペルー人、フィリピン人などの外国人と日本人がそれぞれの文化などの違いを乗り越え、人権と自由を守られた個人として尊重されるよう、互いに努力し協力し合えば、豊かな地域社会ができることが話された。
○外国人住民3名の座談会では、新聞紙上にある意見などが出されたが、会場の日本人参加者からは、人間関係に関しては日本人も外国人は自己中心的だと感じる人が多い。結局、何を重きにおくかという視点が違うだけなのかも。迷惑をかけないように心がける日本人は迷惑をかける人を嫌う。迷惑をかけられても許す外国人は逆に自分のかけた迷惑を大目に見てもらいたいと感じる。このあたりの人間関係の持ち方の違いをお互いどう理解し合えるかが鍵にあると話す。
○意見交換会での外国人支援者からは、外国の子どもたちの置かれている状況にふれ、子どもたちが来日する年齢により日本語習得に差があること、生活言語から学習言語への移行の難しさ、家庭内と学校の2つの言語環境下で子どもたちの内面は揺れており、子どもたちの成長に多くの影響を及ぼしていることなど、日本人の子どもたちと事情の異なる外国の子どもたちのことを私たち日本人はもっとイメージし、将来の子どもたちをもっと支えてほしいと話した。
○フィリピン人住民からは、ホワイトカラーへの職業進出の支援が必要なことが話された。
○ペルー人住民からは、このような会を企画してもらったことへの感謝が述べられた
○集会終了後の交流茶話会には、多くの方が参加し、ペルー住民とフィリピン住民からは料理が差し入れられたほか、ブラジル人住民からのコロッケ販売、フェアトレードカフェの試飲などもあり、各テーブルからは談笑が絶えず、終始賑やかな茶話会となった。寄付金も3千円余集まり、外国人住民に手渡された。
【2】 研修会・講演会・論文情報
◆ 移住連ワークショップ2016 in 徳島 に参加しました。
テーマ「日本の移民政策を問う」
日時:2016年6月4日(土)会場:徳島グランドホテル偕楽園
13:00 開会挨拶/オリエンテーション
13:15 特別講演 中村一成さん
「ヘイトスピーチ/クライムに対峙するために〜徳島県教組襲撃事件の取材から」
そのほか、技能実習生法案、改定入管法案、人種差別禁止法案に関する報告
14:30 分科会 パート 1
16:30 分科会 パート2
パート1、2の各分科会(1)労働・技能実習 (2)移住女性/貧困 (3)改正入管法・住基法/難民・収容(4)医療・福祉・社会保障 (5)人種差別・ヘイトスピーチ
18:30〜 夕食/交流会
※四国で初めて開催された全国集会。全国から約120名が参加。香川県からは、私と友人の行政書士2名、東かがわ市のにほんご教室ボランティア1名の4名のみ。
※当日の分科会の資料をご希望の方はご連絡ください。分科会ごとにコピーします。
【3】新聞記事・行政機関の記者発表記事・その他情報提供
◆外国人対応、20県で未整備 国の労働トラブル相談(日本経済新聞6.24)
賃金不払いや過重労働、パワーハラスメントといった職場でのトラブル相談を受けるために国が全国に設置する労働相談窓口で、日本語を話せない外国人労働者向けのコーナーが、20県で英語も含めて整備されていないことが24日までに、厚生労働省や全国の労働局への取材で分かった。外国人労働者は年内に100万人規模になる見通しで、相談態勢強化が急務だ。窓口は、厚労省が設置する労働局や労働基準監督署の相談コーナー。20県以外でも、東南アジアの言語に対応するのは東京労働局のタガログ語(フィリピン)のみで、技能実習生が急増するベトナムやインドネシアの言語で相談できる窓口はなかった。外国人労働者数が2,800人程度の島根に対応できる窓口がある一方、5,000人を超える新潟、石川、山口、香川、愛媛、熊本がないなど対応のばらつきもあった。厚労省の集計によると、2015年に全国の窓口に寄せられた外国人労働者の相談は電話、対面合わせて約9600件あった。
※労働力不足を背景に、外国人技能実習生や働きながら学ぶ留学生などが地方でも急増。外国人労働者は昨年10月末で約91万人に達している。香川県の外国人労働者数は5,172人で、外国人への多言語対応未整備20県のうち、人数では5番目に多い。外国人労働者がトラブルを抱えるケースは今後も増加するとみられ、相談態勢強化が急務だ。
※○厚労省 2015.6 英語、中国語、スペイン語、ポルトガル語、タガログ語の5言語で全国から相談を受ける電話サービスを開始している。
○民間機関では、(一社)社会的包摂サポートセンターが2012年から「寄り添いホットライン」を開設している。外国人のための無料相談電話は、よりそいホットライン(外国人ヘルプライン)
0120-279-338 / 0120-279-226(岩手・宮城・福島県から)対応言語は時間によって変わる。月別の外国語対応の受付時間帯 https://www.facebook.com/yorisoi2foreigners で確認。
アナウンスが流れたら2を押す。毎日10 時~ 22 時まで、全国どこからでも、電話で相談ができる。
秘密厳守。通話料も無料。
ビザのこと、家族のこと、仕事のこと、暴力を受けている、自由に外出できない・・ 悩んでいませんか?
日本語の他、英語、タガログ語、韓国・朝鮮語、中国語、スペイン語、ポルトガル語、タイ語などで相談できます。(一社)社会的包摂サポートセンター http://279338.jp/yorisoi/foreign/
よりそいホットラインは、厚生労働省の補助金事業です。
◆英国で移民に嫌がらせ急増 EU離脱派勝利 社会分断に懸念(東京新聞 6.28)
【ロンドン=小嶋麻友美】国民投票で欧州連合(EU)離脱を決めた英国で、争点となった移民に対するヘイトクライム(憎悪犯罪)が急増している。分断される社会に懸念が高まり、警察は取り締まりの強化に乗り出した。英メディアによると、結果が判明した24日以降、ロンドンのポーランド社会文化協会の入り口で差別的な落書きが見つかったほか、英中部の街では「EU離脱 ポーランドのダニどもはいらない」と書かれたカードが家や学校にばらまかれた。ツイッター上では、他のEU加盟国出身者らが街で「いつ国に帰るんだ」とののしられたり、学校のトイレに「ルーマニアに帰れ」の落書きがあったりするなど悪質な事例が多数挙がっている。ポーランド大使館は「ポーランド社会や他の移民系住民に直接向けられた外国人差別的な攻撃はショックで、とても憂慮している」と声明を出した。警察当局によると、投票日から4日間に、インターネット上のシステムで通報された憎悪犯罪は前月同期の約1.5倍に増加。攻撃はイスラム社会にも向けられ、投票後、街頭やネット上での差別事案は100件以上に上るという。国民投票では、仕事を求めて中東欧から流入する移民の制限が争点となり、特に移民の多い地方都市で離脱志向が強く出た。離脱派が勝利したことで、反移民感情が一層過激になって表面化したとみられる。26日の議会でも、複数の議員が社会の分断を憂慮。キャメロン首相は、ポーランドのシドゥウォ首相に電話してポーランド人保護に全力を尽くすことを約束したと述べ、「彼らはこの国に来て素晴らしい貢献をしてくれている。憎悪犯罪や攻撃は根絶しなければならない」と訴えた。
※予期していたとはいえ、外国人排斥が正義のように声高に叫ばれる現実は正気の沙汰ではない。イギリスのEU離脱が世界的な移民反対へのうねりにならないよう願う。
【4】自由書き込み欄(このメールマガジンへの注文、ご意見をお寄せください。いただいたご意見などを踏まえ、みんなで意見を交換し、よりよいメールマガジンにしていきましょう。)
【5】編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
6月のまるがめ子どもひろばは、11日と25日に開講され、参加児童とサポーターは11日が7名と
7名、25日が5名と7名であった。7月21日からは夏休み。再度、学校にひろば開講の周知を依頼する
ことになった。
「外国の子どもたちを通して地域のつながりを考える」集会はおおむね盛会裏に終えたが、今後、この
ような意見交換を何処で、どのように継続して行っていくか、関係者の取り組みが待たれる。
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